赤石岳から悪沢岳のハイク(その1)椹島~赤石小屋

今年の夏は順調に南アルプスを登れていますが、今シーズン最大の目的である、赤石岳から悪沢岳への山行に行くことができました。3泊4日という、自身初の長期間の山行となりましたが、大満足の4日間でした。まずは椹島から赤石小屋までの登り。1400mを登り、標高2500mのエリアまで行きます。

荒川三山~赤石岳のエリアは、どうしても椹島から入りたい山域となる。他のエリアからこの山域を通ろうとすると、大縦走となってしまうからだ。椹島へは一般道のアクセスはなく、車で行く場合は畑薙からバスに乗車するしかない。車で畑薙まで行くにしろ、かなりの時間を要すため、特に関西からは、かなり遠さを感じるエリアとなる。加えて、椹島へのバスに乗車する場合、指定さらた山小屋のどこかに、少なくとも一泊はする必要があるため、宿泊とテント泊の組み合わせをどうするかも、計画を練らないといけない。

結局、自分は荒川小屋を小屋泊にして、赤石小屋と千枚小屋でテント泊する、時計回りの3泊4日コースとした。反時計回りを歩く方のほうが多いようなのだが、ハイライトの悪沢岳赤石岳を1日で歩かないといけないこと、三か所の難所(赤石小屋から赤石岳の肩まで、中岳から悪沢岳の間の岩場、丸山から千枚岳の間の岩場)を、いずれも下りで越えないといけない等があり、自分は時計回りを選択した。

前日まで仕事を行い、業務終了後にすぐに車で畑薙に向かいます。神戸からは新名神を経由して静岡の島田金谷ICを降り、北上して向かいます。ですが、ICを降りて以降、車のナビが変な方向へ誘導しようとしてしまい、なかなかスムーズに向かうことができません。googleでは6時間半の行程でしたが、実際は9時間くらい要し、夜中の3時に畑薙第一ダム 夏季臨時駐車場に到着しました。朝一番のバスに乗車し、椹島に到着したのが8時15分頃。準備を整えて、登山開始です。

椹島から林道を少し歩き、ここから登山道に入ります。いきなり階段で、そこから多少の登りはありますが、さほど大変な登りではありません。

赤石小屋までの登山道は樹林帯に覆われており、涼しく気持ちのよい山歩きです。自分は、この南アルプスの樹林帯は、比較的好きなほうです。

こんな道が設けられている所もありますが、階段ほどでもない、ゆるやかな道です。

かなり登ってきたところで、赤石小屋までの最大の難関、歩荷返しに来ました。

といっても、今までより多少きつい登りや岩場が出てくる程度で、難所と思われる所はなかったです。

ようやく赤石小屋まで到着しました。この日は午後から雨予報でしたが、天気のよいうちに小屋につくことができました。

小屋のすぐ上に展望スペースがあり、2日目登る赤石岳を望むことができます。

こちらは、3日目に登る荒川三山です。中央部分の最も高い所が東岳、別名悪沢岳です。この「悪沢岳」という独特の山名が何となく好きです。

雨を心配して早々にテント設営しましたが、結局雨は降らずでした。1日目に雨が降らず、テントを濡らさなかったのは、とてもラッキーでした。