無難だが網羅されている一冊 ～仕事に役立つExcelデータベース～

職場の端末には、幸いWordとExcelがインストールされている。特にExcelは、VBAをうまく利用すれば業務分析や効率化が行える。今まで、Excelをデータベースとして利用する際は、かなり古い本を参考にしていた。しかし、Excelのバージョンもかなり上がり、標準機能も上がっているので、新しい本を購入し、勉強し直すことにしました。

仕事に役立つExcelデータベース 第4版 (Excel徹底活用シリーズ)

今まで使っていたのが本書。20年前の本ですが、本来データベース機能のないExcelを簡易データベースとしてどう利用するか、現実的な方法が書かれていた良書であり、長年愛用してきました。今でも十分通用する本ですが、何でもVBAで解決しているため、現状のバージョンでのExcelでは、非効率な部分もあるかと思います。

ExcelVBAデータベース活用 (Office Professional Series)

そして、本屋でいくつかあったExcelデータベースの本の中で購入したのが、本書です。前述の本は、大村さん、古川さんの共著でしたが、これは古川さんの単著となってます。初版は2004年ですが、現在は第4版で2013年に発行。版を重ねているということは、長年読まれているということでしょう。

内容は、VBAのことも書かれていますが、それ以外の方法での操作もかなり書かれており、VBAを知らなくても、かなりのことが実践できると思います。Excel2007以降は、テーブル機能が用意されているが、名前機能の利用と比べて何が便利なのか、もう一つ分からず。相変わらずAdvancedFilterは高速で便利なようですが、VBAで操作する機能は、以前あまり変わってないような気がします。

それでも、Excelの基本機能の中で、知らなかったけど、ちょっとした便利な機能もいくつかあり、買って良かった本でした。リレーションを設定せず、レコードも多くなければ、Excel使った簡易データベースのほうが今でも実用的でしょう。