勝沼ワイナリー巡り2023秋

秩父百名山登山の合間に、勝沼ワイナリー巡りに行きました。全て回ることはできませんでしたが、平日なこともあり、ゆっくり話を聞けたワイナリーも多く、試飲も結構できました。

今回は、勝沼ぶどう郷駅よりタクシーで丸藤葡萄酒(ルバイヤート)に行き、そこからフジクレールワイナリー、蒼龍葡萄酒など歩いて巡り、最後は奥野田ワイナリーをゴールに、行ったことないワイナリーをできるだけ巡ることにしました。

まずは、丸藤葡萄酒(ルバイヤート)です。雰囲気の良い建物。試飲は有料、いくつかのセットになっていますが、単品での試飲も可能。値段も含め、良心的で試飲のしやすいワイナリーでした。また、ワインの説明もしっかりしていただきました。

私は500円の基本セットをいただきました。別にワインに詳しいいわけでも、味が分かるわけでもありませんが、ルバイヤートは全体的に、はっきりとした辛口で、酸味や渋みが前面に出たバランスの良いワインが多かった印象です。(1)の2021甲州シュール・リーは、渋み・酸味のきいたはっきりした辛口、(2)2021甲州樽貯蔵は、うっすらとした樽香が効いており、シュール・リーと比べるとまろやかな味わい、(3)2021マスカットベーリーA樽貯蔵は、特に特徴を感じませんでした。マスカットベーリーAあまり好きではないので、うまく評価もできませんが。(4)2018ルージュ樽貯蔵は、メルロー主体のブレンドで、渋みが前面に出た味わい、(5)はいくつかのワインから選べるのですが、私は2019ルバイヤードロゼをいただきました。こちらは、甘みの中に渋みがバランス良く感じられるワインでした。

試飲は部屋内にもテーブルあるのですが、勝沼を見渡せるテラスでいただくこともできます。高台にある丸藤葡萄酒ならではですね。

最後に単品で2021シャルドネ旧屋敷収穫をいただきました。シャルドネは個性がでやすく評価難しいですが、しっかりとした辛口が前面に出ているような印象でした。

つぎに向かったのが、フジクレールワイナリー。以前に一度ワイナリー巡りをした時、定休日のため行けなかったワイナリーです。今回は定休日も下調べしてきたので、入ることができました。以前はフジッコワイナリーでしたが、いつの間にか名称が変更されていました。

有料試飲は、3つで500円くらいだったと思います。まずは、甲州シュール・リー2021をいただきました。これははっきりした味わいで、酸味・渋みなどが自分好みでちょうどいいバランスでした。このワインは購入。

こちらは、甲州シール・リー東渓2021。スタッフの方が、先ほどのワインと比べ、ヴィンテージやテロワールの違いを楽しんで下さい、とのこと。こちらも美味しいのですが、ややまろやかな感じで、先ほどの甲州のほうが美味しく感じた。説明をしていただいたスタッフの方はこちらの方が好みということ。人によって好みは違い、自分が美味しいと感じるかどうかは分かるが、美味しさの客観的な評価って難しいんだなあ、とあらためて思った。

これは、ヴィ・ルフレ2019、山葡萄とカベルネを交配された、「志太乃輝」という品種のワイン。自分好みのまろやかな渋みが口の中に広がる感じて、久しぶりに「美味しい!!」と感じた赤ワイン。これは買いだと思ったが、それなりの値段でした。2000円台だったら買うんだけど。

こちらは無料試飲の、クラノオトデラウェア2022、甘口ワインですが、甘ったるさはなく、とても飲みやすい甘口ワインでした。

1500円前後の「ルージュ」シリーズは、赤・白・ロゼとあるが、ここでは試飲できないとのことで、「ぶどうの丘」で試飲できるとのこと。テーブルワインとしてのシリーズは試飲したかったけど、残念。

過去に行ったことのある、まるぎ葡萄酒やイケダワイナリーはスルーし、蒼龍葡萄酒へ。

まず、ヴァン・ドール甲州(白)をいただく。5010円と、今まで飲んだことのない値段の甲州。とにかく香りがすごく良かった。味わいもしっかりした辛口で美味しかったです。

こちらは、プレミアムブラン甲州(白)と、さきほどよりは安いが、それでも3010円のなかなかの値段の甲州。さすがにヴァン・ドール甲州と比べると味がかすみますが、それでも香りはかなり良かったです。

勝沼甲州2021年は、一般的な甲州らしい2000円前後の値段設定。渋みが強く感じられましたが、食事と一緒に食べてみなければ何とも・・「美味しんぼ」で、和食に合うワインとして紹介されたらしい。

デラウェア・ヌーボーもいただきましたが、甘口ながら美味しかったです。

時々見かける、甲州の紙コップワインは、蒼龍葡萄酒さんが作ってたんだ。

次に、シャトー・メルシャンに行きました。有名な日本のワインの大メーカーです。

ショップ内には、様々なワインが売っており、2000円台のものもありますが、それよりも値段設定の高いワインが中心のよう。試飲も高級ワインが中心であり、このあたりの値段設定のものは試飲できませんでした。試飲はワイングラスに注いでくれ、一杯がそれなりの量のため、既に酔っぱらっている状態では飲むことができませんでした。別機会にゆっくり試飲したいワイナリーでした。

次は原茂ワイン。

ワイナリーというより、ぶどう畑のような所。このあたりからは、ワイナリーの多いエリアからは外れます。

ハラモブランと甲斐ブランをいただきましたが、この頃になるとかなり酔っぱらっており、味をはっきり覚えていません。

勝沼は、歩いているとぶどう畑だらけ。この風景を見ているだけで、癒されます。

シャトー・ジュンは、今日はお休みっぽい。残念。

そして頑張って坂を登り、「ぶどうの丘」の丘まで来ました。ここは、2200円でかなりの種類のワインが試飲し放題となります。もう酔っ払い状態でしたが、せっかく来たので試飲をすることに。

フジクレールで試飲できなかった、ブラン(白)を試飲しましたが、特に強い特徴は感じませんでした。

いくつかのワインの中で、強く印象に残ったのは、イケダワイナリーの甲州樽熟成でした。イケダワイナリーは以前に行ったことがあり、樽熟成の甲州を購入して飲みましたが、その時よりも樽香がはっきり、洗練された感じで、「美味しい」と強く感じるほどでした。イケダワイナリーの甲州樽熟成は購入しました。

そして奥野田ワイナリーの閉店時間が迫る中、急ごうと思ったが、予定になかった菱山中央葡萄酒が目に留まり、覗いてみることに。

ここは、いくつかのぶどう農家が持ち寄ってワインを作るワイナリー。写真はおそらく甲州ですが、ラベルすらありません。

こちらはロゼ。あまった葡萄を全て入れて作るとのこと。色はマスカットベーリーAの色がついているとのこと。試飲させてもらい、なかなか美味しかったので、甲州とロゼを購入。こういうワインが購入できるのが、ワイナリー巡りの醍醐味。

こちらはぶどうの試食かな。ワイナリーというより、ぶどう販売店みたいな雰囲気でした。

最後に寄った、奥野田ワイナリー、閉店15分前だったので試飲はできず、ビアンコとハナミズキ・ブランを購入。

そして次の日、登山終わりに信玄ワインに寄りました。街中にありますが、ショップ右側に入ると、駐車場があります。

白は甲州、赤は甲斐ノワールの各1種類ずつ売っており、甲斐ブランはありませんでした。

試飲はなし。売っていた甲州と甲斐ノワールを購入。飲むのが楽しみです。

1日目の最後はタイムアップとなりましたが、試飲も十分でき、満足のワイナリー巡りでした。