これから大学に入る息子に読んでもらいたい4冊

久しぶりに作業療法のネタです。今年の4月から、息子が大学に入学します。これから作業療法士になるために勉強する息子に対し、読んでほしい本を4冊選びました。作業療法の勉強は大学に入ってからでいいと思うので、勉強する心構え的な本を選んでみました。

まさか、この私が: 脳卒中からの生還

まさか、この私が: 脳卒中からの生還

「数学は暗記だ!」等、常識にとらわれない考え方で、受験や勉強法に関する多数の著書がある和田秀樹氏。和田氏の勉強法は、基礎よりも目的志向的な印象が強く、効率的に覚える、点数を取る、というニュアンスが強い。賛否両論あると思うが、大学に入れば必要な内容を効率よく習得する必要性はより高くなる。目的指向的な、大人の勉強法の本としては、バランスの良い本であるので、まずは勉強法の総論として、これを勧めたい。

医療の世界に入ると、白黒はっきりしないことが多く、正解が分からないことだらけである。「わかったつもり」は良くないが、「わからない」ばかり言っていても何も進まない。便利であいまいで危険な「わかった」から抜け出すための本だが、抜け出した先のことはあまり書かれていない。それでも読む価値の高い、良書である。

わかったつもり?読解力がつかない本当の原因? (光文社新書)

わかったつもり?読解力がつかない本当の原因? (光文社新書)

医療は理系と思われがちだがが、国語力はかなり重要である。ここでは文学的な国語でなく、問題解決のためのツールとしての国語力を「使える学力」と言っている。物事を捉え、考え、解決法を導くためのツールとしての国語は学校教育ではあまり習ってこなかったと思うので、大学では是非身につけてほしい力である。

使える学力 使えない学力 (ディスカヴァー携書)

使える学力 使えない学力 (ディスカヴァー携書)

言語聴覚士であった関先生が、脳梗塞になり、そのリハビリから復職、そして退職して新たな挑戦までの経験が書かれた本。脳卒中になられた方の手記は他にもあるが、医療職の目から、リハビリテーションへの思いも書かれており、経験者の手記を読むなら、お勧めの一冊です。

まさか、この私が: 脳卒中からの生還

まさか、この私が: 脳卒中からの生還