岸田川流域の滝めぐり(その5)布滝
霧ヶ滝は大満足でしたが、せっかく遠出したので、桂の滝とシワガラの滝を見ようと先を急ぎました。ガイドブックには、シワガラの滝へは布滝付近から入れば良さそうに書いてあったので、「布滝」という標識に従い、結果的には間違えました。しかしながら布滝も見事な直瀑だったので、良かったかも。
今回の間違いポイントです。ガイドブックでは、上山高原に向かう道を進むと、「シワガラの滝」に入る標識があるとのことでした。しかしながら走っている道が合っているのか分からず、心配しながら進んでいたところに、「布滝」の標識が現れました。「これだ」と思い進み、地図の赤い矢印の通り進みました。布滝には行けましたが、この道からシワガラの滝に行くわけではありません。舗装道を進み、シワガラの滝と書かれた標識がある所は、ちょうど布滝の直上の位置だったのです。落ち着いて考えれば分かりますが、焦っていたので状況判断が甘かったです。
これが道路から見えた、「布滝」の標識。ここを進もうと思ったわけです。
少し戻ると駐車スペースがあったので、ここに車を停めて歩きます。
さっきの布滝の標識を越えていくと、しばらくすると道がなくなり田んぼのあぜ道だけに。ちょうど農家の方がおられたので、滝道を聞くと「あぜ道を真っすぐ進めば布滝の石碑がある。そこから下ればいい」とのこと。親切な方だったので助かりました。でもこのあぜ道、電気の流れている柵がすぐ横を通っており、触らないよう緊張しながら歩きました。しかも石碑の場所からは、この電気柵をまたいで越える必要があり、こわごわまたぎました。
あぜ道から急な下りを進むと、こんな滝が現れました。でも、これが布滝ではなさそう。そのまま滝横の道を進みます。
道は不明瞭で、かろうじて踏み跡が分かる程度。もうこの時点で道間違っていることは気づいてましたが、せっかくなので、布滝を見に行くことに。
ほどなく、布滝が姿を見せました。ガイドブックでは7mと書かれていますが、そんな小さくはないでしょう。
左側の巻き道を少し登り、少しだけ上から撮影。20mくらいあるんじゃないでしょうか。但馬の滝としてはそれほど大きくはないですが、形の整った直瀑で見応えは十分にあります。これほどの滝でもさほど注目されないとは、さすが但馬地方。
おそらく、滝左の巻き道を登れば、シワガラの滝の標識あたりに出るんでしょうが、ここであきらめて戻りました。この時は「布滝って名前の別の滝」と思ってましたが、シワガラの滝の標識の場所に行って、始めて位置関係が理解できました。とんだ道間違いのおかげで、桂の滝はあきらめることにしました。