3人で屏風川本流遡上

最近の記録を見ると、丹生山系縦走をして以降、山に行ったうちの半分は丹生山系を歩いているようです。今回はそんな丹生山系屏風川で知り合った2名の方と下流から遡上しました。いつもは気楽なソロですが、一緒に歩くのはまた違った楽しみがあり、普段できない経験をいっぱいさせていただきました。こんなずぶ濡れになったのも初めてです。
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今回は、屏風川や六甲周囲のマイナールートをよく歩いておられるお二人の方にお誘いいただき、一緒に屏風川を歩きました。普段ソロで歩いている自分としては緊張ですが、お二人とも気さくな方でほっとしました。自分が沢歩きをする時は、膝下くらいの浅い場所をジャブジャブ歩く程度なので、泳ぐつもりのお二人についていけるか心配はありましたが、それぞれの歩き方を許容いただける方だったので、自分だけ浅瀬をジャブジャブ歩きました。

神鉄大池駅からは、天下辻を経て太陽と緑の道を歩き、大蔵谷を下って一ノ滝すぐ下流から入りました。屏風川って思ったより広いなあと思ってましたが、登山道から下流に行くまでに2時間ほど。しかも最後は踏み跡すらはっきり分からない不明瞭な道。汗だくになりました。最初は中俣沿いに進みますが、前日の雨の影響で水が濁っております。下流がどんな水量になっているか、不安がよぎります。
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太陽と緑の道から、大蔵尾根に入る分岐です。お二人とも、慣れた足取りでどんどん進んで行かれます。
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大蔵谷の序盤は踏み跡もはっきりしない不明瞭な道。谷を下流に下る場合は、合流しかしないので迷いませんが、これでは逆に登ると迷うわけだ。前回大蔵谷登った時に道を間違えてのも、仕方ないと思いました。そして後半は激下り。谷のすぐ横に踏み跡ありますが、落葉で滑るので、岩だらけの谷を直接下ります。この時点で汗だくです・・・
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屏風川に到着。早速沢装備に履き替えます。今回も地下足袋+PPロープで編んだわらじです。前回は8mmのロープで編みましたが、今回は少し細めの6mmロープを使用。結び方を工夫したので外れることはほとんどなかったのですが、きつく結んだせいかストレスがかかり、遡上終了時点ではわらじ崩壊状態。一回限りで廃棄となりました。難しいですね。
他のお一人は、モンベルの沢シューズ。もうお一人は何と、「月星ジャガーΣ」という、一見普通のスニーカー。「普通の靴履いてる・・」って思ってましたが、これが以外に滑らないようです。一緒に歩くと、新しい発見がいっぱいです。
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遡上開始。水は濁ってますが、かなりの水量で、歩きごたえ十分です。蒸し暑いんですが霧がかかっており、写真見る限りでは、涼しげな雰囲気です。
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屏風川はほんと長い。しかも水が濁っているせいで足場が見えず、探りながら歩くので余計に遅い。でも、大きな滝は少ないですが滑床や小滝は随所に見られ、ゆるやかな部分や淵も多く、そこそこ変化は楽しめます。一ノ滝は巻き、二ノ滝は滝すぐ横を直登し、三ノ滝に到着です。かなり水が濁ってますが、水量はなかなか。ここでいったん休憩し、ロープを使って直登することに。
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思った以上のすごい水圧!しかも水で手がかりが全然分からない。探りながら何とか登ることができましたが、ロープなかったら怖くでできません。かなり重量があるのに、ロープなど一式持ってきていただいたことに感謝です。全身水浸しは、登山始めてからの初体験です(笑)
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後半は天気が回復したのか、時々谷に日が射しこみ、幻想的な景色となります。
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左俣出合を通過し、大樋の滝へ。ここの水量も多く、樋の中をすごい勢いで水が流れています。複数人で行ったので、自分の姿を写してくれるのもいいですね。普段、どんな格好して登っているんだろうと思いますから。
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右俣出合を通過し、中俣へ。最後の滝である、二条ノ滝を直登です。そこそこの高さですが、水量だいぶん少ないので、何とか登れました。
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ここで遡上終了。トータル7時間以上のロングコースでした。重いのにザイルなど持ってきていただき、ありがとうございました。
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満足の遡上でした。一緒に歩くのも、いいもんですね。