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すぐれた政治家は、100年後に分かる? ~天才~

東京都知事石原慎太郎さんがテレビに出ておられ、本書を紹介されていたので早速購入して読みました。田中角栄元総理の生涯を1人称で無骨に語った本だからこそ、彼が
何を考え政治を進めたのか、なぜお金と根回しを大事にしたのか、そしてロッキード事件の何が問題だったのかなどが書かれている。田中元総理と石原さんにあって、舛添さんになかったものは、疑惑などは関係なく、政治家としての信念だったように思う。

天才

天才

完全に主観ではあるが、「政治家のオーラ」ってあると思う。賛否両論とは思いますが、自分なら浜田幸一さんや鈴木宗男さんにはそのオーラを感じていた。鈴木さんなんかは世間的には悪い政治家のイメージでしょうが、疑惑が出た後でも地元の人は支持する人が多かったように思う。それは、地元である北郊道の将来を真剣に考え、選挙活動以上の、政治家としての信念が感じられたんだと思う。田中角栄元総理は特にそのオーラが強かった。

国から公共事業をもらってくるのが、有権者への見返りというスタイルは、田中元総理から始まったかもしれないが、それは選挙活動が中心でなく、地元の新潟を優先するのでなく、「100年度の日本を考えれば、今のうちに交通網を整備すべき」との信念からだっただろうと思う。新潟を優先していた感はあるが、それはその辺りの土地勘があり、地元の人の思いを特に良く知っていたからだろう。交通網の整備による自然破壊など、負の側面は否定できないが、それでも交通網が整備されなければ今よりもっと過疎過密は進んでおり、大変な状況になっていたのではと思う。40年経った今、彼の実績はある程度評価されるものと考える。

ロッキード事件については、驚きの内容だった。陰謀説って実際はデマが多いと言われるが、これに関しては陰謀と思ってしまう。総理大臣がコロコロ変えられる日本の仕組みは、アメリカの都合に良かったからかと考えてしまう。先日読んだ、【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)でも、「歴史は勝者によって都合よく変えられる」と強く感じた。マスコミに取り上げられて失墜する人は何人もいるが、うわべだけの情報に流されず、本質を見ようとする姿勢が各個人にも求められている。