本当は、谷上から石楠花山を目指したかったんですが、16:30から登り始めたから日が暮れてしまう。行ったことのない道で、日暮れまでに登れそうなところ、と考えて「地蔵谷道」を選びました。
「あんまり聞いたことないし、どうせ地味で踏み跡も不明瞭だろう」と思っていましたが、見事に裏切られました。ここ、身近な秘境としてはかなりいけてると思います。
自分的には、摩耶山への登山道ではベストコースかも。
新神戸から市ヶ原を経て、地蔵谷取り付きまでは以前のブログに書いてるので割愛。縦走路からトエンティクロス方向へ進み、最初に出会う沢の手前で右に進みます。hanamaru.hatenablog.com
この道は堰堤が多いんですよね。巻き道を登ったあと、平坦な道を進む、という感じ。道は予想に反してかなり明瞭で、道標も多い。
取り付きから5分程度の所で、滝が見えて来た。しかも結構しっかりした滝っぽい。見に行きたいけど、進行方向からずれてるなあ。
と思ったら、道が滝方向に曲がり、すぐ下に見える所まで近づいた。時間ないにも関わらず沢まで下り、しばらく滝に見とれました。市ヶ原からこんな近くに、秘境みたいな場所があったことにびっくり。
それから1つ目の堰堤を越え、少し沢から離れます。脇道もありましたが、道標が至る所にあるので、迷うことはなさそう。
最初の沢越え。滝と言うほどの大きさではないが、周りを含めた雰囲気がとてもいい。
右に摩耶山、左に黒岩尾根と高い山に挟まれた谷なので、晴れていてもかなり暗く、ひんやりとして涼しい
2つ目の堰堤を越えてしばらく歩くと、遠くに大きな滝が見える。行きたかったけど、滝に進む道が見当たらず、左側の巻き道を進む。
ここ、さっきの大きな滝のすぐ上で、2つ目の沢越えです。道は沢の右側に進んでますが、沢をそのまま進んでみました。
きれいな滝が現れた。何でこんな見応えのある場所、知られてないんだろう。
この滝まで来た時、登山道が見つけられず、「どこ進むの?」って思っていたら・・
沢を渡ると、階段が見つかりました。大池地獄谷みたいに、沢近くを歩けるのもいい。でも、滑りやすい上に危ない箇所もありますので、慎重に進みます。
4つ目の堰堤を越え、かなり登りましたが、まだまだ沢は十分な水量です。
ここで沢が左右に分かれてますが、地蔵谷道は右側なので、右に進みます。
小さな堰堤を3つくらい越えると、道が険しくなってくる。谷道はなだらかなのがいいんですが、谷だけあって山頂までの最後の道はどうしても険しくなる。
分岐点が出てきた。左へいくとアドベンチャールートを経て黒岩尾根に合流する。この名前にそそられるが、今回は縦走路に合流するため、右に進みます。
ちょっと歩くと縦走路に合流。ここまで来ると日が射してきた。
縦走路に入って10分ほどで掬星台に到着。
ということで、地蔵谷取り付きから掬星台まで1時間10分程度。地図を見ると回り道している感じがあるが、実際は縦走路よりもアップダウンが少なく、時間もやや早かった。それにしても、摩耶山エリアにこんな素晴らしい谷道があったことに驚いた。今回は時間がなかったため、道から外れている滝はほとんど見に行かずだったが、次はもっと時間に余裕のある時に来て、1つ1つの滝をじっくり見たいと思います。