春分の日も過ぎ日が長くなったおかげで、昼からのハイキングも多少のロングコースを選べるようになりました。今回は摩耶山へのルートのなかで、「きつい、きつい」とよく言われる「黒岩尾根」を通りました。たしかに体力的にはきつかったですし、登った後に大きく下ってまた登るコースに、精神的にも多少のきつさはありました。それでも、「悪路」って言い方はないでしょう。階段が多少崩れているところもありますが、総じて幅広のしっかりした尾根道が中心であり、危ない崖もほとんどなく、しかも南に摩耶山が構えているため、街中の音は全く聞こえず、自然の音だけが聞こえる気持ちのいい森林浴ができました。この登山道、もっと評価されてもいいと思います。
いつものように新神戸をP.M.2時頃に出発。平日ですがぽかぽか陽気のため、結構な数のハイカーが歩いていました。
市ヶ原から縦走路に入り、まずは天狗道を登ります。ここから摩耶山に登る登山道がいくつも分岐しています。
天狗道から見た布引ハーブ園。空が青く、気持ちのいい快晴です。
まず最初の分岐、右に行くとそのまま縦走路ですが、まずは左のトエンティクロス方面へ進みます。
そして谷へ下り、沢の手前で地獄谷への分岐が見えてきました。地獄谷も摩耶山へ向かうルートの1つですが、今回は通らずに直進します。
沢を渡るとすぐに、黒岩尾根への分岐が出てきました。もう見えている所からすごい登りです。ここから右へ進みますが、トエンティクロスをそのまま進んでも、桜谷道から登るルートがあります。
最初は登り、登り、登りです。多少ゆるやかになる部分もありますが、すぐに急な登りが出てきます。ここまで来ると街の音は全く聞こえず、鳥の鳴き声や布引谷からの水音だけが聞こえます。そして木々の間からは山しか見えず、街からは全く隔離された登山道です。気持ちいいですね。
ここ、良く見ると階段の留め金だったと思われる鉄棒が、いくつも突き出しています。黒岩尾根はこのように、階段が崩れてそのまま放置されている場所が結構あります。滑りやすいので慎重に歩かないといけませんが、道幅は結構広く、それほど危ない場所もほとんどなかったです。ただ、登りがきつくてしんどいだけ。
ちょっと平坦な道があっても、すぐにまた登りが見えてくる。これが黒岩尾根の登りです。その代り、高度がどんどん上がってくるので、周りの山がどんどん眼下に下りてきます。
登りが一段落。平坦な道が増え始めました。
尾根の横はこんな感じ。歩いても降りられる程度の斜面です。
小ピークらしき所が3か所ほどあったが、何も書かれていないので、よく分からない。
少し展望のある小ピークに到着。ここまで来ると山の向こうに街が見えてくる。北西方向には鈴蘭台が見える。
南西方向には神戸の市街地が。六甲山の中で、南北両方の市街地が見える場所は珍しいかも。
目指す摩耶山見えるんだけど、あそこまで行くには、いったん下らないとだめそう・・・
石碑あるが、字が読めない。「神戸市・・?」
空がめっちゃ青い。
急に笹が多くなった。ここは登りだが、全体的には下っています。
小さな沢が現れた。水源近く?
見えにくいが、さっきとまた違う沢を超える。ここは地獄谷あたりか。
もう摩耶山かであと少しですが、アドベンチャールートへの分岐が出てきた。ここまでの長い道のりの中で分岐はほとんどなく、迷いそうな箇所もなかった。この道はしんどいだけで、それ以外の部分は歩きやすいルートと思います。
掬星台まであと少し。
掬星台到着。少しもやがかかっていますが、気持ちのいい天気でした。
正確な時間はちょっと忘れましたが、新神戸から摩耶山まで、約2時間半でした。黒岩尾根はうわさ通りのしんどさでしたが、決して歩きにくい道でも、危ない道でもありません。それどころか、自然を満喫できる、いい登山道でした。