書評

兵庫の滝を発掘してくれた最初の本 ~探訪ひょうごの滝~

神戸新聞社が最初に発行した「ひょうごの滝」シリーズの第一作目。初版発行が1996年ですので、道が多少変わってはいますが、滝は昔も今も変わりなく、淡々とすばらしい景観を見せてくれています。探訪ひょうごの滝作者: 須田京介,北村泰生出版社/メーカー: …

本の整理2017年夏その2

引き続き、どんどん本を整理しています。今後見たり興味を持ったりがなさそうな分野は、ばっさり捨てることにしました。

本の整理2017年夏

本の増殖がどうにも止まらなく、手元に残しておきたい本も処分対象になりつつあります。捨てる前に記録だけは残しておきたいので、簡単な思い出と書評を含め、書き留めておきます。思い返すと、本のことは忘れてても、部分的に自分の思考に取り入れられてい…

作った側の貴重な話 ~人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?~

最近は将棋とAIに関する本をよく読んでいる。将棋に興味があるというより、将棋界とAIで起こっていることは、将来医療業界や日常生活でも起こるだろうと思っているので、先を見据えるために読んでいる。そして今回は、AIを作る側の人が書いた、貴重な本です…

塩屋、そして六甲山系西の端の象徴 ~旧グッゲンハイム邸物語~

塩屋に足を踏み入れたのは、六甲登山を始めてからですが、坂が多いながら昔ながらの雰囲気が残っている街並みが好きです。旗振山へのルートは、須磨浦公園より断然、塩屋ルートが面白いです。本書を読むことで、塩屋の象徴である旧グッゲンハイム邸だけでな…

生きるための知識・知恵、そして教育を考えらせられる ~国を救った数学少女~

久しぶりの文学小説でしたが、展開が面白く一気に読みきりました。ありえないくらいの過酷な環境の中、主人公のノンベコは自分の力で状況を切り開いていく。物語としてもかなり面白いんですが、教育がない環境でも自分から学び、それを状況打開のために利用…

池田先生の知性と寛容が詰まった一冊 ~真面目に生きると損をする~

リーディンググラス(つまり、老眼鏡)のおかげで字を読むストレスが減り、ここ最近、読書スピードが格段に上がった。図書館で借りたこの本ですが、あまりに面白かったので、1日で読み切っちゃいました。何事にも流されずに知性あるものの見方を貫く一方、違…

そうとは言いきれないが、なるほどと思う ~すべての教育は「洗脳」である~

久しぶりにホリエモンの本を読んだ。考え方に必ずしも同意するわけではないが、自分の意見をしっかり言い切る姿勢は尊敬に値する。曖昧にして責任を取らない人よりよっぽどいい。そんなホリエモンが教育の本を書いた。センセーショナルなタイトルで、100%そ…

人工知能とえどう付き合うか ~不屈の棋士~

2015年10月、情報処理学会が「2015年、コンピュータ将棋がプロ棋士に追いついた」と宣言をし、話題となりました。本当に追いついたのかどうかは判断は難しいが、羽生善治さんはコンピュータ将棋の能力を、「ウサイン・ボルトくらいの強さ」と表現しています…

日本教育における干渉と迷走の歴史 ~文部省の研究~

最近は、国際的に学力を比較する指標として、経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査(PISA)がよく使われています。PISAでの国際的な順位にに一喜一憂している印象で、PISAでトップクラスのフィンランドの教育がもてはやされたりと、安易に善し悪しが語…

屏風川唯一の情報源 ~丹生山系 神戸の秘境屏風川周辺~

丹生山系は六甲山の北側に位置し、登山道も整備されているが人知れずマイナーなイメージが強い。その中でも神鉄大池駅北側の屏風川周辺は、屏風川支流を中心に無数の登山道があるが、なにぶん情報がほとんどないので、謎のエリアとなっていた。そんな中、こ…

人工知能の進化が止まらない ~人工知能の核心~

ここ1~2年で、やたらとクローズドアップされるようになった人口知能。ついこないだまで、「将棋の人工知能は、プロに勝てるのか」って言ってたのに、あっという間に追い越そうとしている。囲碁こそ、当分は人間には勝てないだろうと思ってたのに、トッププ…

本の整理2017年春

本の置き場所に限りはありますが、いつの間にか本は増えている。今回も思い切っていろんな本を捨てました。

Kindle版「山と渓谷」「ワンダーフォーゲル」のバックナンバーが期間限定で149円

amazonのKindle雑誌セールが開催されてます。「山と渓谷」「ワンダーフォーゲル」ともバックナンバーが149円とかなりお買い得です。他にも「るるぶ」や「ドゥーパ」もセール対象になっており、いくつかポチってしまいそう。2/26までなので、お早めに。 Amazon…

遭難し、道具なくてもあきらめない ~世界のどこでも生き残る完全サバイバル術~

六甲山と言えども、遭難するリスクは十分にあるので、準備は必要です。ビバークの時にツエルトがあるに越したことないが、たとえなくても最低限の道具と知識・知恵があればシェルターを作ることは可能だ。そんな時のために、Kindle版の本書を購入し、スマホ…

【499円均一】文庫、新書、ヤマケイ読本セール(1/19まで)

たまにある、ヤマケイのKindle本のセールが1/19まで行われています。地図読みの本が欲しかったので、「地形図の楽しい読み方 不思議でおもしろい地図の世界へ」を購入。「山と渓谷」等の雑誌バックナンバーもセールしている時があるので、要チェックです。 w…

六甲連山バイブル、購入しました!

知る人ぞ知る、六甲山のことを最も詳細に書いている「六甲連山バイブル」。欲しかったのですが、自費出版で本屋やamazonでは購入できず、神戸市立の図書館で借りては読んでいましたが、今回、思い立って「神戸アーカイブ写真館」まで直接買いに行きました。…

日本特有の危険さ ~柔道事故~

最近柔道を再開したこともあり、興味本位で読んでみた。柔道は格闘技なのでケガは多いとは思っていましたが、死亡事故がこんなに多いとは思ってませんでした。しかもその大部分が、頭部打撲による急性硬膜下血腫だとは。一方、日本に比べて柔道人口の圧倒的…

シンプルな習慣を、いかに説得するか ~なぜ、あなたの仕事は終わらないのか~

元マイクロソフトの中島聡さんが書かれた時間術の本が出版されました。私にとって中島さんは、「高校生でGAME80コンパイラを作った」人として知った。高校生ですごいなあ、と思っていたが、それはその時から自分なりの時間術を使って、勉強とプログラミング…

戦後民主主義を理解するための必読書 ~ヒトラーとナチ・ドイツ~

民主主義って、一見いいように見えるが物事がなかなか進まない。かつて橋本徹さんが「今、日本に必要なのは独裁です」って言ったことあるけど、これだけ物事が進まない状況が続くと、それも一理あると思ってしまう。かつてのナチ・ドイツって、外から見れば…

すぐれた政治家は、100年後に分かる? ~天才~

前東京都知事の石原慎太郎さんがテレビに出ておられ、本書を紹介されていたので早速購入して読みました。田中角栄元総理の生涯を1人称で無骨に語った本だからこそ、彼が 何を考え政治を進めたのか、なぜお金と根回しを大事にしたのか、そしてロッキード事件…

多数決は民意か? ~多数決を疑う~

政治だけでなく、あらゆる組織や集団の意思決定によく使われる多数決ですが、「多数決で決める」ということの意味を深く考えたことはなかった。本書は多数決を含む意見集約ルールについて、数学的視点から問題点を浮き彫りにしている。多数決の特徴や問題点…

一般受けしない良書 ~Excel VBAをはじめるまえに絶対知っておきたい「マクロ」の本~

VBAを使っている人には、マクロは「何で今さら」と興味が湧かない対象かもしれない。逆に、Excelの関数を何とか使いこなしているレベルの人には、「ちょっと敷居が高いな」を思うかもしれない。そんな隙間のようなマクロについて書かれているのが本書である…

有用な記録とは何かを考えさせられる ~本能寺の変 431年目の真実~

地元の亀岡では5月に、戦国時代に城主だった明智光秀を祝う「亀岡春祭り」が開催される。亀岡市民は明智光秀には悪い感情を持っていないが、世間的には「戦国時代の裏切り者」「下剋上の代表」として認知されている。その一般的な定説に一石を投じたのが本…

本の保存は高コスト ~本で床は抜けるのか~

床が抜けるほどではないが、自宅の本は増え続けており、いつか考えないといけないテーマ。床が抜けるかどうかより、その危機に面した方々の模索がとても参考になった。電子化が流行ってはいるが、一覧性や読みやすさでは紙の本にはかなわない。しかし、大量…

本の整理2016年春

部屋の本棚は既にいっぱいなのに、ついつい本を買ってしまう。このままでは床が抜けてしまうので、もう読まないだろう本は古本屋に持っていくことにした。まずは60冊程度ピックアップしたが、思い出深い本も何冊かある。治療に同意する能力を測定する―医療・…

雑談空気意外に重要 ~リモートチームでうまくいく~

職場の中でも外でもやたらと会議が多くなっている。特に職場外での会議では、時間が合わなかったり距離的問題があったり、調整に難渋することも多い。じゃあ、メールで済まそうかと思うのだが、理由はよく分からないが物事がうまく進んでくれない。何かいい…

臨床作業療法2016年5・6月号 ~あの手この手の就労支援~

復職には作業療法士として関わりたい部分である。しかし、積極的に関わろうとすると、職場へ出向いたり職場の上司と話したりと、普段の業務から外れることが要求される。また、ジョブコーチなど復職を援助してくれる関係職種との連携も重要だ。病院などで臨…

エディーはいい上司? ~エディー・ウォーズ~

ラグビーワールドカップから半年以上経ち、本屋に並んでいたのが本書です。エディーはすばらしい結果を残したし、他の人ではこの結果は残せなかったと思いますが、自分の上司になると考えると、微妙な人です。少なくとも、自分の上司にはなってほしくないな…

臨床作業療法2016年3・4月号 ~地域の総合力を高めるOTの視点~

現在、「臨床作業療法」のアドバイザーをさせていただいています。十分な役割を果たせないまでも、しっかりと読み込み、自分なりの意見は言えるようにはしておきたいものです。そういうわけで、書評をブログにアップすることにしました。今号のテーマは「地…